新NISAの生涯投資枠1,800万円は、年間360万円を5年続けると最速で埋まります。実際にこのペースで入れている人はそう多くないと思いますが、「もし2024年1月から最速で埋めていたら、今いくらになっているのか」は気になるところです。当サイトの確定基準価額で、7本のファンドについて計算しました。

検証の条件

  • 2024年・2025年・2026年の各1月最初の営業日に、成長投資枠240万円を一括買付
  • つみたて投資枠は毎月1日以降の最初の営業日に10万円(2026年は8月まで8回)
  • 投資額の合計は2026年8月25日時点で1,030万円(240万×3+10万×31か月)
  • 評価は2026年8月25日の基準価額。手数料・分配金は考慮しない

結果: 1,030万円が1,287万〜1,706万円に

ファンド2024年末2025年末2026/8/25損益率
Slim 日経平均419万円1,001万円1,706万円+65.6%
Slim 新興国株式422万円1,019万円1,636万円+58.8%
eMAXIS NASDAQ100493万円1,013万円1,531万円+48.7%
オルカン457万円984万円1,487万円+44.4%
Slim 先進国株式464万円981万円1,465万円+42.3%
S&P500482万円978万円1,458万円+41.6%
Slim 8資産均等398万円876万円1,287万円+24.9%
(投資額)360万円720万円1,030万円

2年8か月で、投資額1,030万円に対して250万〜680万円の含み益です。意外なのは順位で、2024年末の時点では米国株(S&P500・NASDAQ100)が先頭でしたが、2025年から2026年にかけて日本株と新興国株が大きく伸び、日経平均が首位に立ちました。2026年8月時点の「正解」は日本株だったことになりますが、2024年にそれを予想できた人はほぼいないでしょう。

年ごとの中身を見る

オルカンの場合、投資額と評価額の推移は次のようになります。

  • 2024年: 360万円 → 457万円(+27%)。1月に入れた240万円が年間で+33%伸びたことが大きい
  • 2025年: 720万円 → 984万円(+37%)。年初の240万円は1月に高値づかみとなり4月に-20%まで下げたが、年末には回復
  • 2026年: 1,030万円 → 1,487万円(+44%、8月時点)

2025年1月の一括240万円は、その直後に直近5年で最大の下落(オルカン-20.5%)を経験しています。数字だけ見れば「結果的に問題なかった」のですが、4月時点の評価額は投資額を下回っており、ここで積立をやめていれば結果は変わっていました。

これから最速ペースで始める人へ

  • 最速ペース(年360万円)で埋めた場合の3年弱の実績は+25〜+66%。ただしこれは世界的に株価が上がった期間の数字で、次の3年も同じとは限らない
  • 一括分は買った直後の下落を必ず経験する。2025年は-20%だった。それでも続けられる金額にする
  • どのファンドが最も伸びるかは事前に分からない。2024年末の首位(NASDAQ100)と2026年8月の首位(日経平均)は別物だった

当サイトの会員機能では、年初一括分をNISA枠の利用額として記録し、つみたて分は積立設定から自動集計されるので、「今年の枠をどこまで使ったか」がひと目で分かるようにしています。

この検証の前提と注意点

基準価額は各運用会社が公表している確定値(設定来の全営業日)をもとに集計しています。買付は「指定日以降の最初の営業日の基準価額」で約定したものとして計算し、手数料・税金・分配金は考慮していません。過去のデータに基づく検証であり、将来の成果を示すものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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